「教育学部=教員」というイメージが強い人も多いのではないでしょうか?
また「教育学部に人気の業界・職種は?」「教育学部が面接を勝ち抜くポイントって?」と悩まれる方も多いかと思います。
実際、教育学部に所属する私も内定をもらうまで不安でした、、、。
しかし「教育」は、教育現場のみならず幅広い分野で必要となるものです。
そのため、実際には教育学部出身者は教員以外でも一般企業や公務員など様々な分野で活躍しています。
私自身、教育学部生で民間企業への就職を経験しました!
そこで本記事では、、、
- 教育学部の就職先として人気の業界や職種
- 教育学部の就活生のメリット・デメリット
- 教育学部生が面接を勝ち抜く極意
これらについて、教育大生で民間企業に内定した経験談を踏まえて解説するので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
教育学部の主な就職先はどこ?
教育学部に通う大学生の中には「先輩はどんなところに就職しているの?」と疑問に持たれている方も多いかと思います。
そこで以下では、教育学部の就活生に人気の就職先をご紹介します!
今回ご紹介するのは以下のとおりです。
- 公務員志望の教育学部の主な就職先
- 民間企業志望の教育学部の主な就職先
順に解説していきます!
公務員志望の教育学部の主な就職先
公務員はやはり「収入が安定している」「リストラされない」「待遇面が充実している」「国や地方自治体に直接関われる」などの理由から教育学部のみならず、さまざまな学部からの人気が非常に高いです。
公務員志望の教育学部の主な就職先は以下のとおりです。
<公務員志望の教育学部の主な就職先>
- 地方公務員・・・教員、市役所で働く職員、警察官、消防士、保健師など
- 国家公務員・・・国会議員、中央省庁職員、裁判官など
私の周りも、教員をはじめ、公務員志望は多かったです。
公務員は「国家公務員」と「地方公務員」の2つに分けられ、それぞれ特徴やなるまでのルートが異なります。
2つの大きな違いとしては以下のとおりです!
<国家公務員と地方公務員の違い>
- 国家公務員・・・転居を伴う異動あり、人事院の「国家公務員試験」を受ける必要がある。
- 地方公務員・・・転居を伴う異動は少ないが、部署間の異動は頻繁にあり、それぞれの自治体ごとに行われる「地方公務員試験」を受ける必要がある。
ここまで、国家公務員と地方公務員について大まかに解説しました!
以下では「より詳しく知りたい!」と思っている方に向けてそれぞれを徹底解説します!
地方公務員
教育学部生の主な就職先は、学部で学んだことを生かせる小学校・中学校、高校などの教員が多いです。
大学によって比率は異なりますが、だいたい50~60%の学生は、教職に就くと言われています。
そもそも大学の卒業要件に教員免許の取得が含まれている大学も多いです!
しかし、学校の先生以外にも「地方公務員」にはさまざまな職種があります。市役所で働く職員、警察官、消防士などもそうです。
民間企業と比較すると、待遇や世間体などでは公務員の方が良いとされ、ボーナスもきちんと出ること、転居を伴う転勤が少ないことが特徴です。
いずれにせよ、「地域に貢献したい」「できるだけ転勤したくない」と考える人にはおすすめ就職先といえるでしょう。
国家公務員
教員になるためには教員免許を取得し、自治体ごとの教員採用試験を受けなければなりません。
教員免許は大学の授業単位を獲得すれば取得できるのですが、教員採用試験は平均倍率(自治体、校種によって異なる)が約5倍と決して簡単ではない試験であるため、必ずしも教員になれるとは限らないのが現実としてあるでしょう。
とはいえ、教員採用試験や教員免許の取得過程は、国家公務員試験と通ずる内容もあり、地方公務員ではなく、国家公務員の道を選択する人もいます。
国家公務員は、中央省庁などが勤務先になり、民間企業のように幹部候補として政策や法律に関わる「総合職」と事務などを担う「一般職」に分かれています。
そして、前者は「キャリア官僚」と呼ばれるポジションとなり、後者は、専門領域でのスペシャリストとして活躍するでしょう。
民間企業志望の教育学部の主な就職先
民間企業に就職し、活躍している教育学部の学生も少なくありません。
しかし、ほかの学部の学生との競争になるため、ある程度の武器を持っておく必要があります。
民間企業志望の教育学部の主な就職先は以下のとおりです。
<民間企業志望の教育学部の主な就職先>
- 教育業界
- 出版業界
- 金融業界
人と関わったりする仕事が多い印象です。
教育学部の就活生のメリット3つ
教育学部出身の方は「教育学部から一般企業への就職を目指すのは不利」という噂を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
前述の通り、「教育学部=教員」というイメージがあるため、こういった内容を耳にするのかもしれません。
確かに資格の取れる医療系・福祉系などに比べ、文学部や教育学部を含む人文系の就職率は低いと言えます。また、経済や法など他の文系学部から見ても、人文系はわずかながら低いと言えます。
しかし、教育学部には教育学部にしかない独特のメリットがあります。
ここでは教育学部の就活生がほかの就活生と差別化できる独特のメリット3つについて説明します。
<教育学部の就活生のメリット3つ>
- メリット1:人を育てるための知識がある
- メリット2:誠実な印象を持たれる
- メリット3:論理的に考えること・話すことができる
順に解説していきます!
メリット1:人を育てるための知識がある
当たり前ですが、教育学部では「教育」について専門的に学びます。
また、教育実習では現場で児童生徒に対して実践的に「教育」について学びます。
この教育の知識や経験は、どの就職先でも重宝されることになるでしょう。
実際、インターンシップなどで、企業の人事に経歴を聞くと、教職課程を履修していた方も結構多かったです。
実は今、多くの民間企業がOJTや社内研修といった社員の教育に力を入れています。
社内の教育では的確な指導が求められますし、人に応じて指導方法を変える必要もあるため、人に教えることが得意な人はどの就職先でも必要とされているのです。
ただし、いきなり社内研修を任されることは滅多にないので、まずは企業で数年間働き続けた後に、人事部や総務部に異動願いを提出したのち、企業内講師として活躍することができるでしょう。
メリット2:誠実な印象を持たれる
教育学部の学生の特徴は真面目であることです。
教育実習で授業を作るというコツコツした作業もいとわず、さらに広範な出題範囲を誇る教員採用試験にも対応しようと勉強する姿勢を持っています。
これが実は、民間企業の採用担当者からの評価は高いものがあるようです。
なぜなら、採用担当者は教育学部というだけで民間企業に入ってからも「地味な仕事でも丁寧に取り組んでくれそう」だったり、「コツコツ勉強できる努力家」という印象を受けるからです。
しかし、ほとんどの学生はこの真面目さが「当たり前」「アピールできることではない」と思い込んで自分の長所に気づいていません。
今一度、自己分析を通してほかの就活生と差別化できるポイントがないか確かめてみましょう。
メリット3:論理的に考えること・話すことができる
教育学部の学生であれば1度は、指導案作りや教材研究などで児童生徒にどう教えるか悩んだことでしょう。
私も教育実習時には毎日3~4本の指導案作りに追われていました。
実は、この指導案作りの作業は「起承転結」(導入~展開~結論~まとめ)を中心にして行われるため、常日頃から論理的に考えたり、話したりする癖がついているのです。
さらに教育学部の学生は、児童生徒にも伝わるようなわかりやすい言葉で話すことができるので、誰にでもわかりやすく伝えることに長けているといえるのではないでしょうか!
教育学部の就活生のデメリット2つ
ここまで、教育学部の就活生のメリットを解説してきましたが、もちろんデメリットもあります。
以下では教育学部の就活生のデメリットを2つご紹介します。
<教育学部の就活生のデメリットを2つ>
- デメリット1:なぜ教員にならないのか質問される
- デメリット2:就活と教育実習が被る場合がある
順に解説していきます!
デメリット1:なぜ教員にならないのか質問される
面接官の立場に立って考えてみましょう。あなたが面接官なら教育学部の学生がエントリーしてきたらどう思いますか?
「なんでこの子は教師にならないのだろう?」と思うはずです。
さらには「教育実習で心が折れたのかな?」などネガティブな印象を持つこともあると思います。
しかし、これらのデメリットは自己分析を通して自分が教員にならない理由を明確にしておくことで、むしろ武器に変わるでしょう。
デメリット2:就活と教育実習が被る場合がある
大学によって異なりますが、就活と教育実習が被ってしまう場合があるそうです。
このような場合、どうすればいいのでしょう?
まず、教員になるか、民間企業に就職するか悩んでいる場合はできるだけ早く、スケジュール管理をする必要があります。就活も教育実習も両立させることはできますが、両方とてつもないエネルギーが必要になり、心身への負担も大きくなってしまいます。
私自身、どちらもかなり体力を使いました、、。
そのためできるだけ日程が被らないように早め早めから調整する努力が大切になるでしょう。
どうしても日程が被ってしまった場合は、企業側に「教育実習のため」と告げ、日程の調整をお願いしましょう。よほどのことがない限り、人事担当者は理解してくれるでしょう。
しかし、企業側に「教員免許を取得する理由」を聞かれたときには、慎重に答える必要があります。
なぜなら、「教員希望」だと思われれば就職に不利だからです。
教育実習も企業でのインターシップのように、学校という教育現場で生徒や他の先生とのコミュニケーションを通して自己の目的を果たし、その経験が成長につながります。
従って、企業には「御社に入社した暁には、その経験を活かしていきたいと考えています」と告げれば、人事担当者も納得してくれるのではないでしょう。
また、会社説明会と教育実習が被った場合も、正直に事情を告げて日程の変更をお願いしましょう。
日程を変更したからといって、印象が悪くなることはありません。
もちろん、連絡しないで欠席するのは言語道断です。
連絡時には謝罪の言葉も添えるようにしましょう。
教育学部の就活生が民間企業を目指すポイント3つ
教育学部の就活生の中には「民間企業に受かるポイントを知りたい!」と思っている方も多いかと思います。
そこで以下では、教育学部の就活生が民間企業を目指すポイントを3つご紹介します。
教育学部の就活生が民間企業を目指すポイントは以下のとおりです。
<教育学部の就活生が民間企業を目指すポイント3つ>
- 教員にならない理由を明確にする
- 志望動機を具体的にする
- 民間企業に就職した先輩に頼る
順に解説していきます!
1.教員にならない理由を明確にする
前述した通り、教育学部の学生はほぼ100%この質問をされると言っても過言ではありません。
そのため、しっかりと対策しておく必要があります。
教員にならない理由を聞かれたときに「教育の勉強に飽きた」、「教員はブラックだから」といった理由を民間企業での面接で絶対に言ってはいけません。
教育実習などを通して、教員の仕事の大変さを知り、別のキャリアを探す人は少なくありません。
しかし、本音ではそう思っているとしても「やりたくない」という理由は人事担当者に悪い印象を与えることになるでしょう。
教員を批判することは、その道を志している人に失礼かつ、そもそもネガティブな発言はビジネスシーンでも好ましくありません。
そもそも、教員にならない理由が上記のようなものだと、自己分析はまだまだ浅いです。
教員の仕事が大変で自分ではできないと感じた瞬間はいつなのか、どのような環境だったのか、などと一つ一つの出来事を多面的に振り返ることで、自分が働きやすい環境だったりやりたいことが見えてくることでしょう。
2.志望動機を具体的にする
すべての就活生に言えることですが、志望動機を具体的にすることで内定がぐっと近づきます。
志望する企業で何をしたいのか、どのようなキャリアを歩んでいくのか、どんな仕事にチャレンジしたいのかなど事前にしっかりと考えておく必要があるでしょう。
教育学部の学生は具体的に、教育学部で学んだこと、教育実習で感じたことを生かした志望動機がおすすめです。
具体例としては以下のようなものがあります。
- 子どもたちにもっと向いている教科書を作れると感じた
- 子どもと触れ合うことで、世代の違う人と接する楽しさを実感した
- 教育現場の大変さを知り、少しでも作業を効率化できるサービスを作りたいと感じた
- 子どもたちが安心して学習できる豊かな環境を作りたいと感じた
志望動機は「具体的かつ個人的経験」が人事担当者にインパクトを与えるものになるでしょう!
教育学部生ならば、そこでの経験や学んだことを志望動機にすることで、他の就活生と差別化を図れるに違いありません。
3.民間企業に就職した先輩に頼る
教育学部では教員になるためのキャリア支援は手厚いですが、民間就職に対してのキャリア支援はほかの学部に比べて手厚くはありません。
実際私が通っている大学も民間就職に対してのキャリア支援は皆無でした。
これは、毎年同じことなので、民間企業に就職した先輩は自分で情報を集めたり、スケジュールを立てたりしているので、教育学部から民間企業に就職するためのコツを知っているかもしれません。
積極的に先輩に頼っていきましょう!きっと力になってくれるはずです。
まとめ:教育学部の就活生はさまざまな分野で活躍できる!
いかがだったでしょうか!
本記事では、教育学部の就職活動について徹底解説しました!
民間企業と公務員・教員で迷っている方の一助になれば幸いです!
<まとめ>
- 教育学部の就職先は教員だけじゃない
- 教育学部の就職活動にはメリット・デメリットが存在する
- 実際に民間企業へ就職した先輩に頼るのがおすすめ
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