北海道最大規模の顧客基盤を誇る北洋銀行は、毎年多くの就活生がエントリーする人気企業です。
地方銀行ということで、一度は支店に行ったことがある方も多いのではないでしょうか。
就活生にとっても馴染み深い北洋銀行ですが、預金・融資などのリテール業務以外にも、さまざまな事業・業務があります。
そこで今回は、北洋銀行の会社概要や強み・弱み、競合である北海道銀行との違いなどを徹底解説します。
これから北洋銀行の企業研究を始める就活生やインターンシップや面接を控える就活生は、ぜひ本記事を参考に企業研究をしてみてください。
目次
北洋銀行の会社概要
北海道最大規模の顧客基盤を誇る北洋銀行の会社概要は以下のとおりです。
名称:株式会社北洋銀行
創立:1917(大正6)年8月20日
本店所在地:〒060-8661 札幌市中央区大通西3丁目7番地
資本金:1,211億円
従業員数:2,695名
主要勘定:資金量 99,907億円、貸出金 74,244億円、総資産 118,238億円
自己資本比率(国内基準):単体12.07%、連結12.41%
上場証券取引所:東京証券取引所市場第一部、札幌証券取引所
店舗・事務所数:道内169店舗、東京1店舗、振り込み専用支店1店舗、合計171店舗、海外駐在員事務所3ヶ所
連結子会社:株式会社札幌北洋リース、株式会社札幌北洋カード、北洋ビジネスサービス株式会社、ノースパシフィック株式会社、北洋証券株式会社、株式会社北海道共創パートナーズ
出典:https://www.hokuyobank.co.jp/about/company/profile.html
北洋銀行の経営理念
北洋銀行の経営理念は以下のとおりです。
お客さま本位を徹底し、
多様な課題の解決に取り組み、
北海道の明日をきりひらく
出典:https://www.hokuyobank.co.jp/about/company/philosophy.html
北洋銀行の経営理念からは、以下のようなことが読み取れるでしょう。
【北洋銀行の経営理念から読み取れること】
- お客さまの信用・信頼を大切にしている
- 近年の多様化するニーズ・課題に対応する
- 北海道の持続的な発展に向けて挑戦する
北洋銀行の中期経営計画
北洋銀行は、2020年4月1日〜2023年3月31日(3年間)の中期経営計画で「『共創の深化』 ~お客さま・地域から最も信頼されるパートナーを目指して~」を策定しました。
少子高齢化に伴う人口減少やグローバル化、デジタル化の加速など、市場の変化が激しく、経営環境の厳しさが増す状況下において、顧客にとってより近く・深く価値提供するために策定されたといえるでしょう。
そして、この中期経営計画を達成するための基本方針としては、以下のとおりです。
【北洋銀行の中期経営計画の基本方針】
- お客さまに寄り添ったコンサルティング営業の徹底
- デジタル化を中心とした取引の間口拡大と効率化
- 深度あるコンサルティングの実現に向けた人材育成
- 生産性向上とコスト削減に向けた取組みの加速
参考:https://www.hokuyobank.co.jp/about/company/managementplan.html
北洋銀行の事業・業務内容
北海道の地方銀行である北洋銀行の仕事内容はどのようなものなのでしょうか?
北海道の地方銀行である北洋銀行に就職した場合、基本的には個人・中小企業向けのリテール業務と法人(大企業)向けのホールセール業務に大別されます。
リテール業務は、個人向けの預金・融資・為替業務や、資産運用コンサルティングなどの個人のお客さまの将来的な資産形成に携わります。
総合職として入行した場合は、ホールセール業務に携わる機会が多いため、以下ではホールセール業務について詳しく解説します。
ホールセール業務では、資金を調達したい企業に対して融資を行い、返済時に利息を得ることによって利益を得ます。融資をすると一口に言っても、その方法はシンジケートローンや不動産ファイナンスなどさまざまです。
また、融資以外にも企業の課題に合わせて、ビジネスマッチングやM&A、海外進出などの提案をするコンサルティングに近い業務も行なっています。
以上から、北海道の地方銀行である北洋銀行では、個人・企業が抱える多様なニーズ・課題に寄り添い、豊富なソリューションの中から課題解決を行っているといえるでしょう。
北洋銀行の社風
北洋銀行を志望する就活生は、どのような社風か気になっている人も多いでしょう。
北洋銀行の社風は以下のとおりです。
【北洋銀行の社風・カルチャー】
- お客さまに寄り添う誠実な人が多い
- 多様な価値観を尊重している
- ワークライフバランスが整っている
- 女性活躍支援に積極的
やはり、金融業界ということで、利他の精神が強く、誠実な人が多いようです。
また、金融業界というと、お固いイメージを抱きがちですが、多様性や女性活躍を重視しており、魅力的な職場環境だといえるのではないでしょうか。
参考:https://www.hokuyobank.co.jp/recruit/fresh/special/worklife/index.html
北洋銀行の強み・特色
ここまで、北洋銀行の事業・業務内容や社風を解説しましたが、「他の銀行との違いは?」と思う方も多いでしょう。
そこで以下では、北洋銀行の強み・特色をご紹介します。
北洋銀行の強み・特色は以下のとおりです。
【北洋銀行の強み・特色】
- 全国の地域銀行で資金量が5番目、貸出金が6番目
- 北海道内の資金量(預金)シェア・貸出金シェアが圧倒的第一位
- メインバンク取引社数が地銀第一位
- 完全子会社の「北海道共創パートナーズ」
- 地銀広域連携の「TSUBASAアライアンス」
北洋銀行は、北海道最大規模の顧客基盤を有しているだけでなく、全国の地方銀行の中で見てもメインバンク数が1位など、圧倒的な存在感です。
預金量やメインバンク数が多いことから、多くの資金と情報を活用できるといえるでしょう。
また、北洋銀行の完全子会社である「北海道共創パートナーズ」では、総合コンサルティングや人材紹介、M&A支援を行っています。銀行の枠にとらわれない多様なソリューションを提供できるのも、北洋銀行の強み・特色です。
北洋銀行の弱み・課題
多くの強み・特色がある北洋銀行ですが、弱みや課題もあるでしょう。
北洋銀行の弱み・課題は以下のとおりです。
【北洋銀行の弱み・課題】
- デジタル化への対応
- 生産性向上に向けた取り組み
- 金融・銀行業界の枠にとらわれないビジネスモデル
現在、北洋銀行は通帳のデジタル化やキャッシュレス決済の導入など、デジタル化に向けてさまざまな取り組みをしていますが、メガバンクやFintech企業と比べると遅れを取っているといえます。
また、少子高齢化に伴う人口減少やマイナス金利、デジタル化に伴う異業種の参入によって、経済・社会構造が変化している状況下では、既存の枠にとらわれないビジネスモデルの構築が求められるでしょう。
しかし、北洋銀行は中期経営計画でデジタル戦略やコンサルティング戦略を掲げており、現在の弱み・課題は解決されていくのではないでしょうか。
金融・銀行業界全体が抱える課題について理解を深めたい方は以下の記事をご覧ください。
北洋銀行と北海道銀行の違いは?2行を徹底比較
北海道で就職したい就活生にとって人気なのが「北洋銀行」と「北海道銀行」。どちらも地方銀行業界であるため、違いがわからない就活生も多いでしょう。
北洋銀行と北海道銀行の強みや特徴の違いは以下のとおりです。
【北洋銀行の強み・特徴】
- 全国の地域銀行で資金量が5番目、貸出金が6番目
- 北海道内の資金量(預金)シェア・貸出金シェアが圧倒的第一位
- メインバンク取引社数が地銀第一位
- 完全子会社の「北海道共創パートナーズ」
- 地銀広域連携の「TSUBASAアライアンス」
【北海道銀行の強み・特徴】
- 北海道で第二位の預金・貸出金シェア
- ほくほくフィナンシャルグループの広域な連携
- アグリビジネス支援への積極的な取り組み
北洋銀行の大きな特徴としては、北海道最大の顧客基盤を有していることでしょう。今後ビジネスを展開する中でも、資金量・メインバンク取引社数の多さはかなりの強みになるといえます。
北海道銀行の大きな特徴としては、ほくほくフィナンシャルグループの広域な連携でしょう。北海道に留まらないビジネスマッチングの提供や、豊富な情報量があるといえます。
北海道銀行の強みや弱み、社風などを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
北洋銀行の評判・先輩行員のクチコミ
北洋銀行で働いている先輩行員の方の評判はどのような感じなのでしょうか。
クチコミサイトを参考に解説します。
【北洋銀行の評判・先輩行員の声】
- のんびりした雰囲気
- 温厚な人が多い
- 法令遵守意識が高い
- 支店長・支店による
参考:https://en-hyouban.com/company/00000116011/19/
北洋銀行の求める人物像
北洋銀行を志望する就活生なら気になるのが求める人物像。
北洋銀行の求める人物像は以下のとおりです。
【北洋銀行の求める人物像】
- 北海道が好きな人
- 誠実かつ信用・信頼される人
- 変化に対応できる(変化を好む)人
参考:https://job.rikunabi.com/2023/company/r984600055/employ/
まとめ:就活生は北洋銀行の企業研究を進めよう!
今回は北洋銀行の企業研究として、北洋銀行の事業・業務(仕事)内容や強み・弱み、社風、北海道銀行との比較などを解説しました。
北洋銀行は北海道内の就活生が数多く受けるため、高倍率の人気企業ですが、本記事を参考に企業研究・選考対策を進め、内定を獲得してください。